国産の冷凍食品は、実は餃子回収騒ぎになった中国産よりぜんぜん全然多い

国産の冷凍食品ってどのくらいあるの?って思うほど、日本の冷凍食品がほとんど中国製ではないかとか、その他のアジア諸国で製造されたものなんじゃないかと思っている人が多いようですけど、実は冷凍食品って、約8割が国産なんですよ。(2008年1月現在。)JTフーズやcoop生協は餃子の冷凍食品の件で「ババ」を引いてしまい、自主回収などで大損害を受けてしまいましたが、味の素、ニチレイ、あけぼの、ニッスイ、ニチロ、アクリ、加ト吉、など、日本の主要な冷凍食品メーカーのほとんどは、自主回収ではそれほどの被害にはなっていないようです。しかしながら、消費者は冷凍食品全体を買わなくなってしまったので、この被害は全社大きいでしょう。中国製の餃子が薬物入り冷凍食品だったこともあって、消費者は中国製の冷凍食品はおろかその他の食品も中国製は買わなくなりました。消費者が食品を国産に求める動きはますます高まり、冷凍食品をはじめとする加工食品は、ますます国産のシェアが高くなるでしょう。

国産を増やさないと日本に食糧危機が

ただ、いくら冷凍食品など加工食品の国産シェアが増えても、それは国産の食品加工が多くなるというだけで、素材は相変わらず約6割を輸入に頼っているのが、日本の食糧事情であって、純日本製の食品は、まだまだ少ないというわけです。食品素材では中国野菜などの残留農薬も心配ですが、頼っている輸入元の国に何かあったり、日本との国交が悪くなれば、その供給さえ受けられなくなるので、早急な国産食品の増産が急務です。たとえ中国製の餃子の冷凍食品に毒が入っていても、それが原因で日本と中国との国交が悪くなってしまうと、残念ながら日本は国産ではまかないきれず、食糧全体が不足してしまうのです。すでに国産では小麦、大豆、とうもろこしなどの穀物はほとんどが輸入に頼っていて、さらに原油高のために手に入りにくくなっています。これからは牛肉や鶏肉も同様になるでしょう。中国製の食品を買わなくなったといっても、それは冷凍食品などの加工食品が中心で、食品素材、すなわち、肉も魚も野菜も、日本からすべての中国製の食品を封鎖したら、食品そのものの供給が逼迫し、日本で食糧危機が起こってもおかしくないような事態になってしまうのです。残念ながら、いくら餃子の冷凍食品のような事件が起こっても、中国製の食糧をすべてシャットアウトして他の国に振り替えたり、国産化することはできないのです。防衛策としては、食品の情報を収集して、多少高くてもより安全な食品を食べることでしょう。

冷凍食品に頼らず餃子を手作りする家庭も増えた

冷凍食品など加工食品を出している会社のホームページには、そういった原産国などの情報が掲載されているところもありますので、そういった会社の食品を選んで買うようにします。冷凍食品は業務用でも出回っていますので、レストランなどで外食する際にも、その会社のホームページでチェックすると良いでしょう。原産国の表示の無い会社は、正直に表示することで売上げも伸びるようになるでしょう。ちなみに、残留農薬などの毒物は、体内では主に酵素によって解毒されることが最近わかっています。酵素の多い食品を多く摂ることで、国産食品でない食品を食べても安心かもしれません。多少の残留農薬では無毒とすることができるかもしれないからです。酵素の多く含まれた食品とは、納豆や味噌、ヨーグルトや、ぬか漬けやキムチなど漬物など、発酵食品に多く含まれています。また、生の野菜や果物、肉、魚にも多く含まれています。国産だといっても冷凍食品などの加工食品に酵素はほとんど入っていません。サプリメントでも酵素を摂ることができますが、酵素はそもそも熱に弱いので、製造段階で36度以上の熱を加えていない低温製法を使っている会社のサプリメントを選ぶようにすると効果的かと思われます。中国の冷凍食品は我々日本人に、食糧事情を考えるひとつのきっかけを与えてくれました。餃子を手作りする家庭も増えたそうです。国産だと安心して冷凍食品などに偏らず、できるだけ生のものを食べるたり、自分で調理して食べたほうが健康にも良さそうですね。

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